雨不足の犠牲

  雨不足による河川の渇水で、川に生息する魚たちに思いもかけぬ悲劇が到来することもある。天変地異の一つだが、この異変により多くの魚が犠牲になるというのだ。

川が水枯れ

  2002年7月初め、北海道・釧路管内弟子屈町の、クッシーで名高い屈斜路湖に注入している尾札部(おさっぺ)川が、折からの雨不足から河口から約300メートル区間で渇水し、完全に水が枯れた。

干上がるウグイ

  このため産卵遡上中のウグイが、1,000匹以上も砂利底に取り残されて干上がった。大小横たわる姿は、釣り人でなくても目を背けたくなるほどの惨状だったという。

やりきれぬ思い

  死んだのは100%ウグイとは言い切れないだろうから、アングラーの対象魚も混ざっていたのでは、と思うと、やりきれなくなる。

数10年ぶり

  この珍現象、実に数10年ぶりとのことで、雨不足は農家の方たちを苦しめるが、河川の魚にもとんでもないトバッチリの惨事を与えてしまう。

酸欠死も

  北海道・十勝管内の札内川でもかつて、渇水から随所に本流と分断したたまりができ、そこに取り残された大量の小魚が酸欠で死ぬという事態が発生した。

川の水温も上昇

  渇水は河川の水温も上昇させるから、淡水魚にとってはとんでもない赤信号≠ニいうことなのだ。

エルニーニョ警戒

  2002年はエルニーニョ現象の発生が懸念されており、冷夏、大雨といった異常気象に加え、気象の混乱から場合によっては干ばつ、異常高温という相矛盾する現象の発生もあり得るので、2002年の気象は「渇水」がひとつのキーワードとなる可能性もはらんでいる。
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