絶滅の危機に瀕している淡水魚の王様・イトウ。生息の南限とされるのは、北海道の後志管内と胆振管内を流れる「尻別川」。この川にイトウを豊かに復活させようと、釣り人の呼びかけで1996年に結成されたのが「オビラメの会」。 尻別川は40−50年前なら、メートル級のイトウで沸き返っていたという。当時から釣りをしてきた人の中には、通算何千匹ものイトウを釣り上げた人も少なくない。 時代とともに河川改修やショートカット、護岸工事が行われるのに伴い、ご多分に漏れず尻別川のイトウも次第に生息域を追われることとなり、産卵床が姿を消し幼魚さえいなくなった。今では完全に幻の魚♂サしている。 こうした事情を背景に、オビラメの会は誕生した。会員約50人の中には、本州方面のイトウ愛好家もいるという。 イトウを増やす事、それは人工繁殖事業の実施を意味する。オビラメの会では、過去に保護しているオスから採取した精子を凍結保存しており、養魚池で育てているメスの卵が熟したら人工授精し、ふ化後、稚魚を放流する。 放流する場所の見極めも重要なことで、実際に川に入って好条件の支流探しも行っている。また、日常的に勉強会を開いたりフォーラムを開催したりして、イトウの保護意識の拡大にも熱意を注いでいる。 同じ釣り人の一人として、オビラメの会の今後の活動にエールを送りたいと思う。 |
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