市場規模200億円
  学校給食やファミレス、病院食などで需要が高まりつつある骨なし魚=B調理のしやすさ、食べやすさが特に都会では人気で、市場規模は200億円とも。でも、これって本当に正常な有り様…??

1998年ごろから
  骨なし魚は1998年ごろから普及が始まった。大手食品会社が人件費の安い中国やタイ、ベトナムなど東南アジアの水産工場と提携し、近海で捕れた魚を加工して日本に運んでいる。

1本1本ピンセットで
  骨を抜く作業は人の手によるもので、3枚に下ろした後ピンセットを使って1本1本抜いていく。国内の企業の中には、特殊な加工機械を使ってスケソウやサンマの内臓や骨を除去しているところもある。

骨の刺さる心配なし
  確かに骨なし魚は食べやすい。これが高齢者らから歓迎される理由。学校給食にしても骨がのどに刺さる事故は無くなるだろうから、安心この上ない。最近の若い主婦は魚の裁き方が下手、とも言われているし、生ゴミ減少にも貢献するのは確か。

廃れる魚の食文化
  しかし、切り身の骨なし魚が主流に躍り出て、一層普及に拍車が掛かるとどうなるか。まず、魚1匹全体の姿の知らない人がゴロゴロすることに。骨をはしで上手にはずして食べるという、我が国の魚の食文化が廃れるばかりか、魚の味わい方や味覚にも変化をきたすことになりそう。

骨をはずすことに意義
  基本的に身下ろししたものは、丸ごと1匹と比べたら鮮度には格段の差があるはずだし、魚の頭やはらすを活用した料理が不可能になってしまうのだ。魚の骨を上手にはずせるように、親が子にお手本を示しながら教えるのも、大きな意義のある事だと思うのだけれど…。
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