2003年11月13日、北海道・十勝管内のシシャモ漁のうち、広尾、大樹両漁協の操業が終了した。 今年は豊漁年。漁獲実績は広尾が362トン、3億9,600万円、大樹が86トン、1億376万円。大樹は水揚げが昨年を下回ったものの、高値に支えられ好況に沸いた。 北海道・日高管内えりも町の庶野漁協では2003年11月、タコ漁がピーク。 タコは、正月の酢ダコ製造に不可欠の縁起物。漁法は空釣り縄漁。これは、釣り針にエサは付けずに引っ掛けるもの。90本余りの針にミズダコが次々と掛かるという。 2003年の北海道・十勝の漁獲実績は、前年の倍近い41,590トンだったことが分かった。この漁獲水準は過去10年では最高に達した。 特筆すべきはカタクチイワシの大豊漁。23,200トンと前年比350パーセントもの増加となった。サケも同比30パーセント増の11,540トンと過去最高に。 カタクチイワシは2002年から好転し、2003年も浜値が良かったため、釧路港でなく広尾・十勝港での水揚げを希望する漁船が多く、実績がグーンと伸びた。 北海道沿岸の2004年春のサケ定置網漁で、キングサーモンが好調な水揚げを示している。特に道東では前年比300%増と気を吐いている。 釧路・昆布森や根室・落石などの漁協では、20キロを超す大物も続々と水揚げされ、浜は活気でムンムン。好漁のため浜値は少々安めに推移している。 キングサーモンは、ロシアや北米の河川に回帰する前の若いサケで、サケの仲間では最大の大きさを誇る。通常は10キロ前後。脂の乗りが良く、料亭や割烹などからの引きが多い。 農水省が2004年秋発表した2003年の漁業センサスによると、漁業就業者数は23万8371人で、5年前に比べ14%も減少していることが分かった。 北海道でみると、漁業経営体は1万6500で、5年前より13%減った。就業者の高齢化の波が深刻で、後継者不足で廃業した結果とみられる。 2004年冬、富山湾で脂の乗った寒ブリが好調の水揚げ。漁港は活気に満ち溢れている。 漁港によっては一日に、定置網で漁獲された500匹ほどの水揚げがある。1メートル、10キロクラスと型もまずまずで、競り人の掛け声が市場に響いている。 一段と寒さの増すこれからが漁期の本番。セリ値はキロ当たり3,000−4,500円で取引されている。 全国さんま漁業協会によると、2004年のサンマ水揚げ港日本一は、北海道・根室支庁の花咲港だったことが分かった。7年連続の快挙だ。 同港の水揚げは47,048トン(前年同期比4%増)で、金額は67億7250万円(同69%増)。 本道では釧路が昨年と同じ5位だった。 |
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