2005年6月30日
北海道・十勝の音更川
対象魚:ニジマス




  阿寒湖で散々の目にあってきたショックから、ようやく立ち直ることが出来たこの日、飽くまでもドライで鬱憤晴らしとばかり午後の3時間、チビニジとの戯れの時を過ごした。1箇所で10匹を超すポイントもあって、腐り切っていた気持ちもどうやらリフレッシュ出来たようだ。

  今年の阿寒湖は苦戦のフィッシャーが続出した。モン様≠フハッチ遅れに加えて、異常気象的な気温上昇が続いたせいで、湖水温の上昇は待ったなし。この結果、アメ様≠フ岸寄りクルージングは極端に低調だったのだ。私もこのアンバランスなシチュエーションに翻弄され、大きな落胆を抱えての撤収だったのだ。

  余談はさておき、さすがにこの時期ともなると、一時、平日でもとんでもない大勢の釣り人で賑わったこの川も、すっかり落ち着きを取り戻している。まぁ、あずましい¥態になったということ。

  川に出ると、下流方向に釣り人が1人小さく見えたが、当方は最初から釣り上る予定なので全く問題なし。若干、いつもより水量が多い。水温は18度。例年の水量だったら、もっと水温は高かったに違いない。

  しかし、「うーむ、ライズが無い」。虫も散見できる程度だ。しかし、この時期はライズが無くてもドライに出ることは、すでに経験済み。カディス系のフライでキャスティングを開始すると、早くも小物のアタックが。やはり、チビニジは居る。

  この時期、大物を期待することはまず無理なのだが、この川、水生昆虫が豊富なのと自然繁殖がうまくいっているため、とにかく魚は濃いのが特徴。このため、各種フライの性能試験≠ノはもってこいなのだ。

  1匹釣れ、2匹釣れ…勿論、メジャーを当てる価値のないものばかりだが、とにかく数は出る。流れのある大場所では、何とそこだけで10匹以上もの小ニジが釣れた。

  残念ながら、この川も一部で河川改修工事が進んでいる。ショートカットされて直線化した川の、変わり果てた姿を見るにつけ、一体どれほどの水生昆虫が犠牲になったのか? ここまで工事を進める必要があるのか?…と、疑問を呈せずにはいられない。こうして釣り場は次第に狭められていくのか―。


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