2005年2月3日
北海道・十勝管内の
浦幌十勝川
対象魚:キュウリ




  味加減もうまみも抜群の自家製寒干しキュウリを、「おいしいね」と食べていただける知人が増えたので、今季3度目のキュウリ狙いの釣行を敢行した。先の釣行では150匹、200匹と大釣りしているので目標は3ケタ。期待通り薄暮からはフィーバー・モード突入となり、あっという間に100匹超の戦果を上げた。

  この日も主眼は夜釣り。日中の芳しい釣果は聞かれていなかったので、釣り場到着は午前11時。十勝川本流に比べたら、ここはマイナーなポイントのようで、先客の数は途中で見た本流の釣り人に比べたら、極端に少ないみたいだ。

  釣り人の数10人余り。テント組のほか吹きっさらし組も数人いる。釣果はというと、これがサッパリ。寒風吹きすさぶ中、頑張る価値は果たしてあるのだろうか? 自問自答が心の中でループを描く。

  話し相手を求めて吹きっさらし組に加わる。釣れない。時折りパッチガレイが付く程度。以後4時間というもの、キュウリ1匹のみの惨憺たるアンコウ¥態じゃ、拙者、吹きっさらし侍じゃ♪

  こんな中、黙々とチカを釣上げる方が約1名。なんとこの方、ついに100の大台を突破してしまったのだ。何がどう違うのかは分からないが、その方の周囲に移動する連中が続出したのは言うまでもない。

  さて、午後3時ごろからにわかに風が強まり、チャップイ、チャップイ、ドントポチイ〜。風上の上流部からポリ袋のようなものなどが次々と飛んでくる。パイプいすも、背もたれを風に対して直角に置いていると、氷面をスライドしていくほどなのだ。

  釣り人が1人減り2人減り…。と間もなく、キュウリ特有のサオ先が穴に差し込む当たり。30センチほどのせかちゅー=i実際はデカキュウが正しい)が釣れた。このジャンボサイズがスイッチを入れてくれた。いよいよ釣れ出した。

  ダブル、トリプルもある。まだ型は良くデカ≠「キュウ≠閧ェ次々に上がってくる。ピークは午後5時半ごろだったと思う。1本サオを放棄し2本のサオでの大奮闘。こうなるともう寒さはあまり感じず、素手でのやりとりも一向にシビレないから不思議。でも、立ち上がる度にイスを倒さなければならなかったのは、ちょいとイズ≠ゥった(これって駄洒落になっております)。

  ところで、おひと方、キュウリの沖漬け≠しているのには驚かされた。それほど食糧としての素材を大事にし、よりおいしく食べようとの志なのである。この方の、キュウリ1匹足りとも大切に扱う姿勢には感服した。「臭いっ!」とキュウリを侮辱する発言はもう許さないっから〜♪ 私の愚妻も含めてね―。

  気が付くと、吹きっさらし組は私のみで、テント組が70メートル上と120メートル上の2人だけ。「あれっ!」。テントの方に目をやっていたときのこと。暗闇の中で動物のキラリと光る目玉だけが、こちらの方を見ながら岸から氷面に移動している。きっと、釣り人の捨てたカワガレイやエサのサンマを物色しているのだろう。私が大げさに手を振ると「コン#モは」と言ったような気がするので!? おそらくキツネであろう。

  午後6時半、意外なことに魚信が止まった。こうなると寒さがこたえる。寒風にさらされ鼻水垂らしてまでも、続行する根性はもう残ってはいなかった。

  釣り場を去るとき、何を思ったか粋狂でキュウリを1匹置いてきた。おそらく、これだけで満腹にはならないにしても、コン<Mツネの腹の足しにはなるはずであった。今思うと、寒風の夜にさまようキツネに自分との共通点を見い出していたのかな〜。これってテチュガク(哲学)、元気ハチュラチュ!!

  

  
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送