2004年10月1日
北海道・十勝管内
豊頃町の海岸
対象魚:サケ




  「月が変わればツキも変わる!?」―。ボーズのマーチを謳歌していたところで、待望の? オクトウバー。10月の先頭日はあいにくの波浪注意報発令中。50号のオモリも流される悪条件の中、信じられない幸運に恵まれ4ヒット、パーフェクト・ゲットと、周囲もうらやむ釣果に舞い上がった。

  夜明け前の釣り場では、戦闘態勢の地元のベテラン軍団≠ェ「問題は濁りだべ」と時間つぶしの会話を交わしていた。私にしたら「問題は波だべさや」と言いたくなるほど、月夜の海面は泡立ちドドーンという波音が耳を覆っていた。

  「この旗まで、うちらの連中が入るからな。あっちは知らないけどな」。「ハイ、ハイ」とばかり車を移動させ、あとは成り行き任せの強行突入=B「どけろ」と言われれば移動するまでのこと。「でも、あんまりナメるんじゃネーゾ!」…これは、私の芸風≠ナはないのですが―。

  仕掛けを投入したが、ガンガン右に流される。自分のサオ同士が絡む。一番右のサオは隣りのサオの前までラインが斜めに走る。左隣人のラインは、私の左から2番目までのサオの前方に進出してくる。50号にオモリを変えるも、たちまちラインは右に走った。

  6本のうち間(あいだ)を抜いて3本での勝負にする。午前6時ごろのこと。真ん中のサオ先が妙に、極端に右に振れた。「何だ? ゴミか?」。しばらく見続けていると、海面でサケがはねた。「おっ、ついてるぞ!」。

  左右に結構走ったものの、両隣のサオは上がっているため絡むこともなく、メスをものにできた。見える範囲での第1号である。それにしても、こんな日に皆さん、よくやるものだ。感心、感心。というのも、遅れて来た人たちがラインの流される状態を見て、やらずに去って行くという状況が少なくはなかったからである。

  2匹目は魚信を全く認識してはいなかった。午前7時ごろのことだ。右に大幅にラインが流れ隣人から「絡むから巻いてくれ」と言われて巻き始めた時のこと。ゴーンという特有の感触。「ついてる!」「な、な、なにおー!」。隣人の陣地≠ナ無事ランディング。オスだ。

  あまりにも流されるので、今度はサオ2本での勝負。午前8時過ぎのこと。エサ替えをして投入して3分もたったかたたないかの時に、明確な魚信。波打ち際で暴れてバレるかと思ったが、うまく引き上げに成功した。メス。

  正直なところ、もうこれ以上の魚はいらなかった。釣った後での処理の苦労と処分の悩みは、もう沢山だった。それほど今年は魚影が濃いのだ。でも考えてみれば、これって贅沢な話だ。

  午前10時に納竿することに。ところが、皮肉なことにまた来てしまった。4匹目。ビカビカのメス。仕方がないので、少し離れた所で釣りをしているはずの知人を捜し当て、「助けると思って? もらってちょうだい♪」。この時点までボーズの知人が喜んだのは言うまでもない。

  カップメンを食べ、まったりとした時間を過ごした後、釣り場を離れた。こんな余裕のサケ釣りができるのも、極めて珍しいことだ。とにかく、今年は異常に釣れ過ぎ!! トータル3ケタが続出しているのだから―。
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