2003年11月15日
北海道・釧路管内白糠町の
茶路川
対象魚:アメマス




  ここしばらく、個人的な事情で釣行できずにいたのだが、15日、所用が比較的早い時刻に片付いたので、ルアーフィッシングでのアメマス狙いを、と茶路川へ向かった。土曜日ということもあって、釣り場では数人のアングラーと遭遇したが、目指すお魚さんとも遭遇でき、フラストレーションを解消する面白い釣り味を満喫できた。

  狙い定めた目的地に到着すると、既に2人のフライフィッシャーが入釣していたので、さらに上流部へと移動して川に出た。すると、ここでも2人のフライマンが釣り上ってくる。

  まさか、ここから彼らの先に出て釣り上るようなアタマハネ≠する訳にもいかないので、彼らの所まで移動してから釣り下ることに。まぁ、一応はマナーを心得ているつもりなのでして。

  彼らはフライのルースニング、私はルアーと、釣り方が違うので、彼らのやった後を攻めることにあまり抵抗感はなかった。大石のある場所に出たので、少しじっくりと探ろうとした7、8投目でこの日の初ヒット。

  ところが、あろうことか、ドラッグが完全に緩んでいたため、フッキングできずに出たラインがフケてしまった。瞬間の感触はあったものの、白い腹を見せた巨体は川底に消えた。「デ。デ、デカかった!!」。後の祭りだった。

  不思議なことに、このリールのドラッグを緩めたという記憶が全くないのだった。もちろん、緩めなければならない必然性もなかったはずだ。であるなら、なぜ? これは、摩訶不思議としか言いようがない。「逃がした魚は何とやら」である。

  その後も黙々とキャスティングを繰り返す。今日の水量は、昨年の同じ時期に比べかなり減水状態だ。なだらかな比較的平凡な川面に出た。と、今の時期には珍しく1回だけライズがあった。「そうか、そんなに釣られたいか」。俄然、ファイトが湧く。

  減水状態のポイントを攻めるには、かなりアプローチに神経を使わなければならない。接近は禁物、場合によってはしゃがみ込んでのキャスティングを余儀なくされた。

  数投目でついにヒット。半月状にしなったロッドが興奮を増幅させる。ランディングさせたエモノはちょうど50センチの良型=
写真一番上=。アメマスなんて、いつ以来だろう。あ、そうだ、阿寒湖以来だ。もっとも、その後、釧路西港でも釣ったけれど―。

  その後間もなく、少し下手で2匹目がヒット。48センチとまずまずの型だ=
写真下=。「この場所も結構、エッグフライが流れたはずなのに」と、少しニンマリ。その後、前方に別の2人組のフライフィッシャーが。しかし、私の姿を見て上るのをあきらめ、釣りながら下り始めた。私としては、彼らの後を付いていくしかない訳だ。

  と、上から先の2人組が下ってきて、私が釣ったのを見ていたらしく「今日はミノーがいいのかね」と言う。つい、私は自慢気にデジカメの映像を見せて「50センチと48センチでしたね」とルンルン気分で話すと、「相方がずーっと下で今朝、61センチを上げたんです」と言う。「ろ、ろ、61センチ!」。これは、50センチで悦に入っている場合ではないっ!

  その後、先行の2人が粘って動かないので、待つのも限界と、失礼ながら追い越させてもらい、次のポイントへ。ここも比較的浅めの場所なのだが、何か出そうな動物的な勘が働いたため、丁寧に探ると期待通りにゴツンとヒット。49センチの型物が上がった=
写真下=。こいつは結構、水面でしぶきを上げて暴れてくれた。

  その後、ルアーを追ってきたのは見えたのだが、向こうもこちらを見たとみえ、それっきり反応はなく、そろそろ薄暮の気配が漂い始めたので、ゲームオーバー。

  帰途、要所々々に釣り人の姿が認められ、茶路川の人気の高さをうかがわせた。本日の釣果、50センチのアメマスで満足だなんて、と思われるかもしれないが、私にとっては十分に堪能できた釣行だった。

  

  


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