2003年9月12日
北海道・網走市の
網走港
対象魚:サケ、マス




  例年になく今年の十勝のサケ釣り事情は、壊滅的ともいうべき低迷状態のトンネルの真っ只中。活路を管外に求め、この日は網走港への遠征と相成った。結論から言うと、浮きルアーでサケ3、マス1の合わせて4匹をゲットし、無理を押しての疲れもどこかへ―。

  早朝の第4埠頭は、情報に基づく予想に反して少し緩めのサオの放列。岸壁で地元の方にお聞きすると、昨日、軍艦≠ェ3隻入港し同埠頭に接岸したそうで、本日の午前中まで停泊し、その後離岸、出港との予定が伝わったことから、常連組の多くがここをあきらめたというのだ。

  しかし、結果的には台風の進路を勘案した判断から、予定を早めて昨日中に出港したのだという。本来、こういう事情がなければ、「おそらくアンタ、入れなかったべー」と、その方は言うのだ。何か、ついている感じ?

  午前4時半というとまだ薄暗いが、多くの釣り人がキャスティングを開始する。間もなく、左手で歓声とともにバシャバシャと海面を暴れる水しぶき音が聞こえてくる。うまく取り込んだようだ。果たしてサケか、マスか。

  夜が明けると、緩かった隙間は釣り人でギューギュー状態となった。軍艦のことを知らずにやって来たことで、釣り場を確保できた方たちが少なくないはずだった。

  午前6時10分、ロッドを持つ手にモゾモゾググーと魚信があり、大合わせすると沖で魚がはねた。「サケだっ!」。強烈なファイトを繰り返すたまらない感触。目の下まで寄せたが自力でのネットインは無理と判断し、「すいません、タモお願いできますか」。隣人の協力で上がってきたのはちょうど90センチのオス=
一番上の写真の、上の方の魚=。

  周囲でもあちこちで、ロッドを弓なりにしのらせている姿が目に飛び込む。結構、魚は濃いようだ。「はねた!」。連続ジャンプをして見せるパフォーマーも。二匹目は75センチのサケ=一番上の写真の、下の方の魚=、3匹目は60センチのカラフトマス=
写真下=が釣れた。

  ショックだったのは、90センチ級のサケを手前まで寄せて取り込みの寸前、隙を付かれてサケが鋭角にダッシュ潜行したのだ。瞬間、何が起きたのか分からなかった。「アッ!」と声を上げたような気がする。道糸の結び目から切れた。情けない痛恨のライン切れだった。なぜか、浮きだけが眼下にプカプカと浮いていたのは滑稽でさえあった。

  午後4時過ぎ、65センチのサケを追加して釣果はトータル4匹。これにてゲームオーバー。周囲を見ての感想として、バラシがかなり多いのには驚かされる。掛かり所が浅いと、大詰めの段階で無念のリリース≠余儀なくされるのだ。

  ちなみに、ここで釣れるサケはいずれもブナ掛かっている。しかし、オスは身が真っ赤だ。メスはスジコが理想的な状態だが身は色あせている。
  
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