2002年9月6日
北海道・十勝管内大樹町旭浜
対象魚:クロゾイ!?


  秋の味な°G節に、クロゾイ釣りとシャレ込むのもイイじゃないか〜♪とばかり?、旭浜で投げ釣りによるクロゾイ狙いを敢行した。外道はもちろんアキアジ。外道が釣れれば当然、C&Rのつもりだった??。

  漁港の左手のゆるい湾洞が入釣ポイントだが、ここは競争率が高いので、前日から泊り込みで場所を確保したつもりだった。

  未明にひと悶着あった事件≠フアウトラインを紹介すると―。

  この場所は結構、地権者でもあるまいに権利≠主張する方がいると聞いていたから、朝一番にサオ立てを設置し、こちらが先着権をいただこうとの算段から、前日、無理を押しての現地泊。

  当日午前4時10分ごろ、あたりはまだ暗闇の中をランタンの明かりを頼りに、それでも遠慮して5本のサオ立てを打ち込んだ。そして、雨模様なのでリュックなどは浜辺に持ち出さずに、車のそばでサオを準備して順次サオ立てに置こうと考えて、コツコツと作業を進めていた。

  30分ほどたったろうか、ふと海辺を見ると、1台のRV車が私のサオ立ての方向を前照灯で照らしているのだ。間もなく、車から出てきた2人が私のサオ立てとサオ立ての間に、自分たちのサオ立てを打ち込み始めた。

  「冗談じゃない! あれでは糸が絡んで釣りにならない」。泊り込んだ意味もなくなるので、ここは一番、引く訳にはいかないと心に決め、「このサオ立ては私のなんだけど、おたくたちの来る30分ぐらい前に打ち込んだのさ。間にサオを入れられたら絡まるしょ」と、自分でも不思議なくらい冷静に話をした。

  普通はこれで話が通じると思ったのが甘かった。1人の男が「この場所は誰のものよ。おたくのものか! いつサオ立てを刺したか知らないが、あんた今どこにいた。モサモサしてるからよ」と罵倒してきた。当方、怒り心頭の心境。

  絶対に腰を引く訳には行かぬと決めたからには、と私も意地になったので、サオを次々とサオ立てに掛けていった。すると、元気のいい方が「今日は引いてやるけどな。あんたな、自分の場所だ、自分の場所だと言っても、ここは公共の場所なんだからな」と捨て台詞を吐くのだ。

  珍しく私も尻をまくる心境だったので、「そうださ、ここは公共の場所ださ。だから早い者勝ちだろさ。オレはおたくらよりも先に、ここにサオ立てを置いたんだからね」と、あくまでも正当性を主張し続けた。

  私は世に言う場所取り≠身勝手に行ったのではない訳で、当日、他人よりも早くサオ立てを打ち込んだというのに.。このようなことを認め合わなければ、釣り場での秩序は保たれるはずがない―。

  この人、左手にまだ十分に空きがあるというのに、私の一番左のサオのすぐそば、1メートル前後の所からサオを打ち込み始めた。そして案の定…。

  2時間ほどしてこの御仁が「あんたが真っ直ぐ投げないから絡んだべや」と私を怒鳴りつけてきた。確かに仕掛けは2個上がってきている。しかし、私のサオの糸はどれもフケてはいない。しかも、いずれも私の仕掛けとは違うのだ。

  「それはオレの仕掛けではないからね。きっとだれかの途中で切れた仕掛けじゃないのかい」と私が言うと、「じゃあこれ、もらった」と得したかのような表情だったが、さらにたぐると、その糸の先は御仁の1本おいて左のサオにつながっていた。ふざけるなっちゅーの。

  かくして、正当な立場にある私が朝っぱらから罵倒され、怒鳴られたのだから、釣りをしていてもなかなか楽しい気分にはなれなかった、という顛末。



  さて、朝方、少し青い水が入ってきたときに、垂らし釣りで3本ほどアキアジが上がったと、右隣の人が教えてくれた。しかし、その後、浮きルアーも投げも全く反応なし。

  午前8時ごろ、私のサオの1本が急に糸フケ。「来たか!」と急いで巻くと確かに来た。23、4センチのクロゾイ=写真下=だった。「あれっ、オイラは今日何を釣りに来たんだっけ?」。

  その後、雷鳴とともにどしゃ降りとなった。これでは長く辛抱できないかもしれない。カッパを着てさらに傘をさす様は、はた目には滑稽に映るに違いない。


  上の2枚の写真は、アキアジの引きをほうふつとさせるサオのしなり。本物が掛かればもっとサオが曲がるはず。このサオ、隣人が砂にオモリが埋まって外れないので、この状態でしばらく放置していたときのもの。このカット、すかさずいただきー。

  結局、午後3時近くまでねばったものの、どこも上がらず仕舞い。常連さんに聞くと、ここ5日間はサッパリなのだという。次の岸寄りに期待したい。

  8月下旬、旭浜での浮きルアー釣りで、アキアジに道糸から切られてからというもの、私の麦わら帽子ならぬ釣運≠ヘどこへ行ったのでしょう。
 
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